いま、(2004/4月末)一番純増シェアで伸びに伸びているauに関する特集です。
昔から「CDMA
One」通称2.5世代という一歩先取りした仕組みを採用した反面、
他のPDCと仕組みが違うという点で
コンテンツプロバイダから後回しされたキャリアでもありました。
結局は後にCDMAが3社とも取り扱うことになるのですが。
技術が使い物にならないのは棚に隠して端末自体の性能がうりで、
「携帯=ドコモ」と過去歴史上により、
この編概念を生んだドコモよりなぜ売れ始めているのか。
徹底検証してみました。
まず、ドコモは基本的にシリーズ制です。
900iであれば全機種にデコメールやメガピクセルカメラが搭載されており、
中味の機能は全てが同じものを搭載(=全部入り)していて、
細部の部分が違うが統一性が高いです。
全入りとはキャリアの扱えるサービス全てが搭載されていてスペック重視ユーザには特にたまらなく欲しくなってしまう端末です。つまり全てが全入り、全てがハイエンドという主張。
一方auでは「A550x」「A140x」などの区切りもおおざっぱにありますが
実際は破っています。冬〜春モデルを考えてみてください。
統一された、といえるものがないのです。
機種それぞれに個性があり購入した方は迷ったはず。
そう、全部入りモデルがないのです。
A5501TはTV出力機能がある折りたたみ端末だ。だけど2メガピクセルではなく、電子コンパスやFMラジオ、グローバルパスポート(以下GP)はない。
A5502Kは電子コンパスがあるナビウォークだ。だけど2メガピクセルではない。テレビ出力やFMラジオ、GPはついてない。
A5503SAはFMラジオがきける。だけどカメラは30万画素台で、電子コンパス、GPその他がない。
A5405SAは使用制限の機能がある。
だが全般的にハイエンドな部分はないが、コンパクトだ。
A1402S
はQVGAで2.3インチの液晶と赤外線通信がいい。だが、GPSも大画面ムービーもメガピクセルカメラもない。
A1301T
は電話とメールが中心なら最適だ。ただ、近代の携帯にあるような機能があまりない。
W11Hは使い放題で高音質の着うたがきける。だけどカメラが汚いし40和音と1年前の携帯みたいだ。
W11Kは、W11Hをデザインプロジェクトにしただけ。
W21Hは、A5401CAがWINになったようで使い放題でメガピクセルだが、高性能にはみえない。
どうです?統一性がないでしょう。
しいていうと今度のA5505SAはこれに近いですが、
最先端のWINではなく赤外線はありません。
それぞれの機種に特徴があるのです。これがカギ!
誰もが「高性能で全部入っている値段の高い携帯電話」は欲しくないんですよ。
900iは確かに高性能です。でもエントリーモデルというものがないので
電話やメールが中心のユーザには、
・機能がありすぎて使いにくい
・使わない機能があるのはもったいない
・そもそも、そんなに性能もとめないのに高いケータイかうなんてしゃくだ。
ドコモは若い世代を狙っています。
繰り返しですが、誰もがたくさんの機能を必要としていない。
つまりTU-KAの考え方にも理があるということです。
auは、ハイスペックからエントリーモデルまで幅広いラインナップがあり、
それぞれに特有の機能がある個性派ぞろいでしょう。
つまりユーザのニーズにあわせた機種をはばひろい候補から選べるということです。
しかしQVGA、などの近代携帯の基本ははずしていないところもミソです。
また、開始当初からすべての新機種をCDMA 2000 1x
に統一しました。
旧世代だけど性能がいいMOVA、パケット割引などの新しいサービスのあるFOMA、
さてどちらか・・・?と基本的な部分で考える必要がなく、
「あの機種ほしいけどMOVAじゃん」ってこともあえりえないのです。
このため広い世代・ユーザに受け入れられ人気が高まっているのです。
次世代端末を率先してきたauの戦略勝利といったところでしょう。
つまりドコモの従来の考え方は今じゃ通用しない戦法と教える機会でもあります。
しかしNTTドコモ機の端末に比べるとまだハイエンド端末は「最も高性能」がありません。
いくらか全部入りベストハイエンドを投入することも必要。
GP対応ラインナップが極めて少ない。
わけて扱うならGP対応シリーズの型番でも考えたらどう?
WIN対応ラインナップが極めて少ないのは開始したばかりだから仕方がないが、
急がせた方がいい。
もう少し低価格にしたほうが売れると思う。
もっと効果的な宣伝が必要。
つまりauの本気はまだ出てないで、今後、どういう意気込みでいくかに注目です。
(By Infort Next)